蝶の舌(ホセ・ルイス・クエルダ) |
2002/03/10
09:22 |
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ストーリー | 8歳の少年モンチョが大好きな先生と出会い、大自然の驚異に触れながら成長し、やがてスペイン内戦という悲劇的な時代に直面するまでを描いている。 | |||
出演 | フェルナンド・フェルナン・ゴメス | マニュエル・ロサーノ | ウシア・ブランコ | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜2000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
コメント | 内戦前夜のスペインへの郷愁がまばゆくきらめく美しい映像に込められ、その後に続く長く暗い内戦の不幸を際立たせている。それにしても、尊敬してやまない高潔な先生に母親に促されて「アテオ! (不信心者)アカ! 犯罪者!」という言葉を投げつけるモンチョにうちのめされ、そして石を投げつける憎しみに満ちた表情のモンチョが叫ぶ言葉にさらに衝撃を受ける。だけど、こんないたいけな少年にそんなことできるのか。私には一瞬そのことが理解できずに、涙など出ないラストシーンだった。(3月8日) |
冷静と情熱の間(中江 功) |
2002/03/18
03:47 |
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ストーリー | フィレンツェの工房で美術絵画の修復士を志す阿形順正。そばには活発で少々気の強い芽実という恋人。しかし、彼は、かつて愛した一人の女性の存在をどうしても忘れる事が出来ないでいた。香港からの留学生だったあおい。そんな中、順正はふとしたことをきっかけにあおいが今ミラノにいることを知り、意を決して会いに行くが、何不自由のない生活を送って、幸せそうに暮らしていた。傷心の順正に追い討ちをかけるように事件が起こる。順正の修復していた絵画が何者かによって無残にも切り裂かれ、順正は追われるようにして日本に帰国する。そして、二人が別れる事になった事件の裏に隠されていた真実を知る。“あおいの30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモのクーポラで待ち合わせる。”という他愛もない約束に望みを託す。 | |||
出演 | 竹野内 豊 | ケリー・チャン | ユースケ・サンタマリア | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜1500円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ |
コメント | ラブストーリーが嫌いなわけではないし、1人の人を独りよがりに思いつめた経験だってあるけれど、この映画をそんなに好きにはなれない。話題の小説を読んでいないせいもあるかもしれないが。10年前の別れの理由が俗っぽくて、ありきたりで、唐突で不自然。そのためテーマ自体が受け入れられない。ただ、フィレンツェやミラノの映像が美しく、エンヤの音楽がこころにしみて見て損をしたとは思わない。(3月7日) |
ウオーターボーイズ(矢口史靖) |
2002/03/08
07:14 |
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ストーリー | 部員は、3年の鈴木ただ1人。そんな水泳部の顧問に、新人の女教師・佐久間先生が。ところがその先生の思いつきでシンクロナイズドスイミングを学園祭でやることに。先生目当てに集まったにわか部員の中で残った5人が、その前代未聞の男性シンクロに挑戦。怪しいイルカの調教師、水泳部の責任者・杉田先生、桜木女子高の静子、オカマバーのママなど脇役人のからみも楽しい。高校生活最後の夏休みは、想像もしなかったシンクロ特訓が展開する。 | |||
出演 | 妻夫木聡 | 竹中直人 | 杉本哲太 | |
この映画にいくら出せますか? | 1500円〜〜2000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
コメント | 楽しく見終われる映画。とにかく、男性のシンクロがこんなに見ごたえがあるなんて、想像もしなかった。埼玉県川越高校の実話だと聞いてさらに驚き。高校3年の受験を迎えた夏って、引退しても、クラブ活動に終始していた生活を急に受験に振り向けられなくて、受験以外のことにひたむきになってしまうことって分かる気がする。とにかくラストのシンクロの演技は素晴らしい。それだけで一見の価値あり。しかも高校生を取り巻く脇役が堅く、とくに竹中直人の演技ってすごい。上質のユーモアはシャルウイダンスのように海外でも評価される気がする。 |
夏至(トラン・アン・ユン) |
2002/02/28
01:15 |
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ストーリー | ヴェトナムを舞台に人と人との絆や心の触れ合いををモティーフにしてきた監督が、今回はひとつの家族に焦点を当て、家族の、夫婦の静かな調和を繊細なタッチで描きだしている。秘密、裏切り、誘惑、失望、誤解、疑惑、別れ、やがて修復されていく信頼。それらの積み重ねが夫婦、姉弟、家族の歴史を作り、新しい絆が編まれていく。母親の命日に集まったスオン、カイン、リエンの3姉妹。長女スオンは幼い息子がいるが、夫には愛人と子供がおり、自分も行きずりの青年と逢瀬を重ねている。次女カインは新婚で、ライターの夫は処女小説に行き詰まっている。妊娠が判ったが、今は夫と二人の秘密にしておきたい。三女リエンはまだ学生で、役者の卵の兄とアパート暮らし。兄を理想の恋人と慕っているが、本当の恋人とは最近うまくいっていない。 (公式サイトより) | |||
出演 | トラン・ヌー・イエン・ケー | グエン・ニュー・クイン | チャン・マイン・クオン | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜2000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆ |
コメント | 夏の日を浴びて輝く緑の葉隠れに黒髪もつややかな3人のいきいきした表情と鮮やかなアオザイを着たしなやかなからだに見とれる。湿度を含んだけだるく生暖かい微風。穏やかで柔らかな色と光、水と緑。水分をたっぷり含んだ空気とけだるい音楽がベトナムの「シクロ」とは違う質感を感じさせてくれる。姉以外の秘密はたわいもなく、むしろ兄妹の危ういような仲のよさが妙に際立っている。 |
マレーナ(ジュゼッペ・トルナトーレ) | 2002/02/24
19:07 |
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ストーリー | 第ニ次大戦下のイタリア。独裁者ムッソリーニの下にナチの進攻をゆるし、数年のうちに敗戦を余儀なくされた。辺境の小さな村といえども、その洗礼を受けずにはいられなかった。そうした中、ムッソリーニ政権に抵抗する硬骨の父親の下で育った多感の少年レナートは、年上のひとりの女を愛することで、人生を、彼女が映す時代を、世界を知っていく。また、マレーナを影のように追い、誰も知らぬマレーナの真実に触れていくうちに、レナートはマレーナの愛、孤独、絶望を知り、感受性豊かに、真の男になる成熟を手にしてゆく。 | |||
出演 | モニカ・ベルッチ | ジュゼッペ・スルファーロ | ||
この映画にいくら出せますか? | 1500円〜選んでください | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
コメント | トルナトーレ監督がここで語ろうとしているのは、女性はただ存在するだけで、すべての男の恋人になる可能性があるということ、また、一言も言葉を交わさずとも、男にとっての絶対の女唯一の女はあきらかに存在するということだそうだ。その言葉を具現するモニカ・ペルリッチの美しさ。男性でなくともうっとりする。ただし、私はこの少年期の性の目覚め的なお話は個人的にはあまり興味はない。きっと男性の追い求めるテーマだと思う。ただ、単にそれだけでなく、男がもっとも男らしい人生を生きる時、その男の心の中にはたいていの場合、ただひとりの女が棲んでいるものだ。男が人を愛し、自分の家族を大切に思い、友を助けて、プライドを保ち、男らしく生きることができるとしたら、それは心の中に棲むただひとりの女のためであることが多い。この監督の言葉はすごい説得力があり、他の作品と一線を画して女性の存在自体を勇気付けてくれている。自分がそういう唯一の女性であるかどうかは別にして。 |
アンジェラの灰(アラン・パーカー監督) |
2002/02/24
18:28 |
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ストーリー | 飲んだくれの父 涙にくれる母、フランク少年と幼い弟たち。アイルランドの悲惨な少年時代を愛とユーモアと希望で乗り越えて生きる少年フランクの真実の記録。 | |||
出演 | ジョー・ブリーン、キアラン・アーウェンズ、マイケル・リッジ | エミリー・ワトソン | ロバート・カーライル | |
この映画にいくら出せますか? | 1500円〜〜3000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
コメント | フランク・マコートがアイルランドでの貧しい少年時代を綴った『アンジェラの灰』の完全映画化。ピュリッツァー賞を受賞したベストセラー自伝小説。123分の長編なのでゆっくり時間が取れるときにオススメ。あまりの貧困と暗く雨ばかりの湿気たリムリックの街にうちのめされるのは、多くのものに囲まれ、飽食に慣れた私自身。あまりにやさしい父親、とらまえどころがなくふてぶてしいまでの母親、そしてたくましく、仲のいい子供たち。それぞれが希望をもって生きてゆくので、映画はなぜか明るい。飽きもせず見てしまった。 |
点子ちゃんとアントン(カロリーヌ・リンク監督) |
2002/02/23
22:15 |
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ストーリー | ドイツの首都ベルリンを舞台に、お金持ちの点子ちゃんと、貧しいけれどいつも元気なアントンの友情のものがたり。ふたりの家庭は、ちょっと問題ありだけど、点子ちゃんの意志の強さとおとな顔負けの行動力と、アントンのやさしい気持ちで、いろいろな事件を解決してしまいます。ふたりの勇気は、ピュアな心をうしなったおとなにもたくさんの勇気をあたえてくれる。 | |||
出演 | エレア・ガイスラー | マックス・フェルダー | メーレト・ベッカー | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜1500円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | 評価を控える |
コメント | 『エーミールと探偵たち』「ふたりのロッテ」「飛ぶ教室」などで知られるドイツの児童文学者エーリヒ・ケストナーの原作。私は子供が主役の映画はたいがい大好き。中でも大人より忍耐強く、明るく、賢い点子とアントンは素晴らしい。けなげな子供たちにハッピーエンドがやっぱリお似合い。誰に勧めたらというのではないけれどオススメ。点子チャンがとっても可愛い。 |
サイダーハウス・ルール(ラッセ・ハルストレム) |
2002/02/23
05:48 |
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ストーリー | メイン州ニュー・イングランド。人里はなれたセント・クラウズにある孤児院で生まれたホーマー・ウェルズ。ウィルバー・ラーチ院長、そして二人の看護婦アンジェラとエドナに愛情を注がれ、孤児院でのホーマーの暮らしは、満ち足りていた。青年に成長したホーマーはある日、その家族と家庭を離れ、広い社会に巣立ちしてゆく。 |
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出演 | トビー・マグワイア | シャーリーズ・セロン | マイケル・ケイン | |
この映画にいくら出せますか? | 1500円〜〜2000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
コメント | 米現代文学の巨匠ジョン・アーヴィングが自身の同名ベストセラーを脚色、ナショナル・ボード・オブ・レビュー脚本賞受賞をはじめ、2000年度アカデミー賞では主要7部門にノミネートされ、助演男優賞、脚色賞を受賞。私がはまってしまう子供・青春・俳優・脚本全て揃っている良質の映画。 |
バガー・ヴァンスの伝説(ロバート・レッドフォード) |
2002/02/23
04:52 |
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ストーリー | 天才ゴルファーの再生を、マット・デイモンが熱演するファンタジックなスポーツ・ドラマ | |||
出演 | マット・デイモン | シャーリーズ・セロン | ウィル・スミス | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜1500円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
コメント | ロバート・レッドフォードが顔を出さない監督作品。バガー・ヴァンス役のウイル・スミスがゴルフにたくして語る人生がやさしく、苦く印象的。ハンサムな顔につい気を取られてしまう俳優レッドフォードより、監督の方が彼の本当のやさしいまなざしや強さを感じさせてくれる。彼の「モンタナの風に吹かれて」を見て以来、モンタナは夫の聖地になってしまって、いつか行きたいといいだした。最初に顔を出すジャック・レモンもそうだが、映画を本当に愛している人たちの思いが込められている。 |
グリーン・ディスティニー(ユエン・ウーピン) |
2002/02/23
04:23 |
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ストーリー | この映画の原作はいわゆる「武侠小説」というジャンルの小説。ムーバイとシューリン、イェンと盗賊のローの恋物語と、ジェイド・フォックスとムーバイの師を巡る敵討ち、シューリンとイェンの間の友情などがからんでいます。 | |||
出演 | チョウ・ユンファ | ミシェル・ヨー | チャン・ツィイー | |
この映画にいくら出せますか? | 0円〜〜1000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | 評価を控える | 評価を控える |
コメント | ストーリーよりも、CGを多用したアクション映画。見せ場が多いのはイェンとシューリン。亡くなった父がよく、中国には美人が多いと言っていたが、魅力的な美しい二人が男性をしのぐ中国活劇を展開。それにひきかえ、ユンファファンの私は空を飛んでるユンファを恥ずかしくてまともに見ていられない。王様と私も違う気がしたが、最近彼らしい作品がなくて寂しい。 |