陽のあたる場所(ジョージ・スティーヴンス) | 2006/02/25
00:31 |
|||
ストーリー | 貧しい家に育った青年ジョージ(モンゴメリー・クリフト)は、富豪令嬢のアンジェラ(エリザベス・テイラー)に心ひかれ、彼女との結婚の約束をとりつけるに至る。しかし、彼にはアリス(シェリー・ウィンターズ)という身寄りのない娘とも深い仲にあり、彼女から妊娠を告げられたジョージは、彼女を殺そうとするが……。 |
|||
出演 | モンゴメリー・クリフト | エリザベス・テイラー | シェリー・ウィンタース | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜2000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ |
コメント | 知人のアメリカ人が好きな俳優としてあげた シェリー・ウィンタースが出演する作品。この間見たポセイドン・アドベンチャーではすっかり太って貫禄のおば様になっていたけれど、この作品では輝く美しさのエリザベス・テイラーとまた違う初々しいさが光っている。セオドア・ドライザアの小説『アメリカの悲劇』が原作。それほど大げさなものではないかもしれないが、アメリカの上流階級にからむ青年の光と影の微妙な心理が作品の時代を感じさせる。それぞれが良心を失っていなくて良きアメリカでもある。きめの細かい心理描写に白黒の映像のよさもまた思い出させてくれる。 |
さとうきび畑の唄完全版(八木康夫) |
2006/02/23
07:43 |
|||
ストーリー | 森山良子の名曲「さとうきび畑」をモチーフに、戦渦に巻き込まれながらも希望を捨てずに明るく生きていこうとした家族と沖縄戦の悲劇を描いた戦争ドラマ。大阪出身の平山幸一(明石家さんま)は良家の子女・美知子(黒木瞳)と駆け落ちして、那覇で小さな写真館を営んでいた。長男の勇(坂口憲二)は学校の先生をしている紀子(仲間由紀恵)と結婚、さらには美知子が幸一にとっての6人目の子どもを身ごもったことがわかる。そんな中、アメリカとの戦争が勃発。幸せそのものだった平山家に暗雲が立ち込めてくる。 |
|||
出演 | 明石家さんま | 黒木瞳 | 上戸彩 | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜1000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ |
コメント | さんまの底抜けの明るさと黒き瞳の美しさと素敵な笑顔が歴史と戦争の色を遠ざけて家族のドラマに感じさせてしまう。だけど沖縄の地が悲惨な戦争の犠牲の坩堝と化した時代が確かにあったことを忘れるわけにはいかない。大好きな明るい風景の下に尊い命が累々と埋もれていることを。テレビでは見なかっったが、やはり戦闘シーンは目を覆いたくなる。さんまが大阪出身の絵顔だけを撮る写真家という設定が無理がなくていいし、やはりかけがえのないキャラクターの持ち主で、素晴らしい俳優という気がする。ただ沖縄の映画で沖縄のあの優しい言葉が話されていないのは物足りない。 |
エマ(ダグラス・マクグラス) |
2006/02/19
05:50 |
|||
ストーリー | イングランドの片田舎を舞台に、恋のキューピッドを任じる世間知らずのお嬢様が巻き起こす恋の騒動を描いた人間喜劇。「いつか晴れた日に」の原作者として知られる英国の女流作家ジェーン・オースティン(1775〜1817)の同名長編小説の映画化 | |||
出演 | グウィネス・パルトロウ | ジェレミー・ノーサム | ユアン・マクレガー | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜1500円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
コメント | 「いつか晴れた日に」に続くジェーン・オースティンの原作。今日たまたま聞いた講演で漱石を語られた先生がオースティンに触れられていたのも興味深かった。グウィネスはほんとに可愛くて衣装も次々と楽しめるし、イングランドの片田舎の風景も余りに美しい。でも映画としては余りにエマが身勝手で可愛さよりも傲慢さが鼻について共感できなかった。主体のないハリエットにしても同情しがたい。 |
21グラム(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ) |
2006/02/14
17:35 |
|||
ストーリー | クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)は建築家の夫と2人の幼い娘に囲まれ幸せな家庭の主婦。また、ジャック(ベニチオ・デル・トロ)は刑務所から出所してからは神を信仰し、真面目に働き2人の子供と妻を養っている。一方、大学で数学を教えるポール(ショーン・ペン)は余命1か月と宣告され心臓のドナーを待つ日々だった。 |
|||
出演 | ショーン・ベン | ナオミ・ワッツ | ベニチオ・デル・トロ | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜1500円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ |
コメント | 「アメリカで2000人の臨終に立ち会って統計をとったらしいです。患者を体重計のついたベッドに乗せて臨終前後の体重を正確に計ると、誰でも21グラムだったそうです。」 人が死ぬと21グラム軽くなるとしても、死によってもらたらされる変化はその人が関わった人々にとってどんなに大きいものになるかはかり知れない。ひとつの命の終わりに関わって交わる3人。アウトオブマイマザーでも描かれていたが、心臓移植がまた、重いテーマ。罪と信仰も。余り深く触れられてないけれど、ポールがクリスティーナにひかれていく一方で妻メアリーの子どもへの執着と二人の冷めた愛も気になった。ジャックと現実的な妻との葛藤も。それぞれが自分でももてあますほどの自我に逆らえずに生きていくしかないみたい。確かに自分に置き換えてみても。 |
皇帝ペンギン(リュック・ジャケ) |
2006/02/11
15:26 |
|||
ストーリー | 今まで誰も観たことのない南極の壮大な自然のスペクタルと、単なるドキュメンタリーを越えた、皇帝ペンギンの親と子のあたたかな物語 | |||
出演 | ||||
この映画にいくら出せますか? | 2000円〜〜3000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆ | 評価を控える | ☆☆☆☆ |
コメント | どうしてこんな−40度Cというような極寒の地を選んで生きるのかと考え込んでしまう。壮絶な命の伝承。一つ一つの行動が余りにもけなげでいとおしい。しかもどこかユーモラスな体躯と歩き方・滑り方。おっとり穏やかに見える表情。しかも黒と白と黄色のコントラストの衣装。氷原で愛を語り、踊るさまが研ぎ澄まされたデザインのように美しい。生まれた雛たちの可愛さ。ウシュアイアの地で見たペンギンたちがのどかそうだったのが別世界。8800時間以上もかけてペンギンたちと向き合って撮影してくれたスタッフに心からの賞賛と敬意。 |
2046(ウォン・カーウァイ
) |
2006/02/09
05:40 |
|||
ストーリー | 1960年代の後半、香港の古びたホテルに住むチャウ(トニー・レオン)は、それまで自分が接してきた女性たちとの思い出やこだわりを胸に、ある近未来SF小説『2046』を書き始めていく。それは、失われた愛を見つけることができるという“2046”へ向かう謎の列車の物語。2046から帰ってきた者はいないという。ただひとりの男(木村拓哉)を除いては。そして今、男は再び列車に乗り込んでいた…。 |
|||
出演 | トニー・レオン | 木村拓哉 | コンリー | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜2000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
コメント | 何回見ればこの作品のよさに酔えるのかな。『花様年華』を見てないのでストーリーが頭に入ってこない。ストーリーがなくても映像や音楽の面白さでただみてしまうほどの興奮もなく、130分が私には長すぎた。ただ俳優陣が豪華で、レオンとからむそれぞれが美しくて、切なくて、、。多くのレビューに指摘されていたが、キムタクが通用する世界でしか彼はイキナイ気がして、確かな演技力が問われる作品のなかに彼を見るのはいたたまれない。見るほうが余分な気を遣ってしまう。何回か見るとこの作品のよさと美しさが忘れられないものになりそう。 |
僕の彼女を紹介します(クァク・ジェヨン) |
2006/01/30
11:46 |
|||
ストーリー | 一見うら若い乙女、ギョンジン(チョン・ジヒョン)は、仕事に燃える熱血警察官。誤認逮捕が元で知り合った高校教師、ミョンウ(チャン・ヒョク)と恋に落ちた。無鉄砲なギョンジンを、ハラハラしながら見守るミョンウは、何があっても彼女を守ると心に誓う。ある夏、車で旅行に出た2人は落石事故にあい、川に落ちたミョンウが意識を失ってしまう。ギョンジンの必死の処置で一命を取りとめたミョンウは、彼女への気持ちを一層強くするが、そんな2人に、過酷な運命が待ち受けていた。 |
|||
出演 | チョン・ジヒョン | チャン・ヒョク | チャ・テヒョン | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜2000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆ |
コメント | チョン・ジヒョンが見たさに見てしまった。 やはり2作目は1作目の感動を持つのは難しい。チョン・ジヒョンは可愛くてスタイルがよくてイキがよくてやっぱり素敵。それにしても見所てんこ盛りふうではあるけれど、気分的には醒めてしまうストーリー。二人の愛の深まりが描けてないのに、悲しみ方が唐突過ぎたり、無防備に銃撃現場にたち現れるなど、猟奇的な彼女では許せた脚本の粗や撮影の技法などが2作めは完全にマイナスに働くのでその分お気の毒。ちょっと長過ぎるのも気になる。(123分)それこそが韓流かもしれないがミョンウの死や再生を予告して前世は風だったとか死んだらなんて言葉をなんども聴かされるのは興ざめ。 |
ポセイドン・アドベンチャー(ロナルド・ニーム
) |
2006/01/29
00:35 |
|||
ストーリー | 1400名の乗客を乗せてニューヨークからギリシャに向かう豪華客船ポセイドン号が32メートルの大津波に襲われ転覆爆破し、生き残った船客が超人的な勇気で脱出をこころみる姿を描く。 |
|||
出演 | ジーン・ハックマン | アーネスト・ボーグナイン | シェリー・ウィンタース | |
この映画にいくら出せますか? | 1000円〜〜2000円 | |||
音楽 | ストーリー | 映像・演出 | 俳優 | 総合評 |
☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
コメント | 知人がこの作品とシェリーウインタースを絶賛していて、すぐさま借りてきて見たビデオ。一度や二度は見た気もするけれど、ハラハラドキドキで最後まで息を詰めて見てしまった。30年以上前の作品なのでジーンハックマンの若いこと。どのシーンもどこかいつか見たという気がするシーンの連続だけれど、この作品こそそれらすべての元祖。パニック映画としてだけでなく、個々の個性が丁寧に描かれていて、究極の中で試される人間性も興味深く見ごたえがあった。CGなんてなくてもここまでセットでできた時代の映画人の心意気が感じられた。 |