マーサの幸せレシピ(サンドラ・ネットルベック)
2003/10/23 06:29
ストーリー  天才的な料理の才能をもち、一流フレンチ料理店でシェフをつとめるマーサ。<br>完璧主義で、ちょっぴり精神不安定。プライドの高い彼女は、料理にケチをつ<br>けた客に逆ギレすることもしばしば。そんな彼女が、交通事故で他界した姉の<br>子供、8歳の姪、リナを引き取ることになる。<br><br>
出演 マルティナ・ゲデック セルジョ・カステリット マクシメ・フェルステ
この映画にいくら出せますか? 1500円〜〜2000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆
コメント どうといったことのない映画ですが、なんかいい映画見たなという気持ちがします。たらふくじゃないけど素敵なお食事を楽しんだ後のような。料理するマーサは自信にあふれた美しい完璧主義者。けれど、それ以外の生き方は不器用だし、優しいのに感情表現はぎこちない、マルティナ・ゲディックのマーサが魅力的。よく似た性格の子役がまたいじらしい。心を込めてお料理を作りたくなります。喜んで食べてくれる人がいたとして。お料理は自分が食べるためじゃなくて食べさせたいものだってよく分かる気がします。途中の気の利いた会話でこの映画がドイツ映画だってわかったのですが、それもなんだかなるほどって気がする映画です。

ダンサー(フレッド・ギャルソン)
2003/10/23 06:31
ストーリー ニューヨーク。口をきけないインディアは兄ジャスパーがたった一人の家族。しかしダンスは天才的な才能を発揮するインディアは、土曜の夜ごとジャスパーを通訳兼マネージャー役にクラブに出かけ、DJたちとダンス対決を繰り広げる。しかし、ブロードウエイのオーディションではしゃべれないことを理由に落選させられてしまう。一方、研究者のアイザックは体の動きを音に変える装置の開発を進め、インディアの助けを借りてついに完成させる。<br><br>
出演 ミア・フライア ガーランド・ウィット ロドニー・イーストマン
この映画にいくら出せますか? 1000円〜〜1500円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆
コメント 初めからストーリーは無視、ミア・フライアのダンスを楽しもうと借りたもの。たまにはダンスだけを見るような映画もいいかな。ただし、リュック・ベンソン原案・脚本と言うことでもちろんストーリーがある。しかし考えると妙に納得できないことだらけで、頭にくるくらい。ただ、ダンスだけを見ることをオススメ。その価値はある。全然踊れなくてもダンスの楽しさや躍動感、肢体の美しさなどに見とれる。

キャッチ・ミー・イフ・ユ−・キャン(スティーブン・スピルバーグ)
2003/10/17 13:21
ストーリー 16歳のフランク(レオナルド・ディカプリオ)は羽振りのよい事業家の父(クリストファー・ウォーケン)と美しい母が自慢の少年。ところが父の事業のつまずきを発端に、両親の仲にヒビが……。それでも関係修復を信じていたフランクだったが、離婚の知らせを耳にし、思わず家を飛び出してしまう。有り金を使い果たし、安宿を追い出され、進退窮まったとき目にしたパイロットのまばゆい姿。フランクはパイロットになりすますことを思いつく。パイロットの制服を手に入れ堂々と歩くフランクを、10代の少年と見破るものは誰もいない。「制服効果」で偽造小切手もパス。社会的地位の高い職業が、いかにたやすく人を信用させるかに目をつけたフランクは、ついに医者や検事にもなりすまし、婚約までしてしまう! 
 一方フランクを追う堅物FBI捜査官のカール(トム・ハンクス)はフランクに翻弄されながらも、執念深く彼を追い詰めていく。
出演 :レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス クリストファー・ウォーケン
この映画にいくら出せますか? 2000円〜〜3000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆
コメント 朝にハリウッド、夕べにフランス映画といっていた私がまた、ハリウッド礼賛。やっぱり面白い。ディカプリオがいい。16歳から20歳を演じているなんてすぐ忘れる。さすがに詐欺師。スマートでハンサムで知的職業だと信じきってしまう大人の心理を10代の若者に手玉に取られているなんて。その際たるものがFBI。人のいい刑事演じるトム・ハンクスがとぼけた味でまた魅力。その中にクリストファー・ウオ−ケンの父親が絡んで犯罪の動機や心理がやはり10代の親子の情や家庭に起因するところがスピルバーグの生い立ちと重なって単なる軽快な詐欺師の映画と一味違う。それでもあまりに奇抜で緻密なさぎの手口にあれよあれよと単純に楽しめる。

戦場のピアニスト(ロマン・ポランスキー)
2003/10/15 07:32
ストーリー 1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻したとき、シュピルマンはワルシャワの放送局で演奏するピアニストだった。ワルシャワ陥落後、ユダヤ人はゲットーと呼ばれる居住区に移され、飢えや無差別殺人に脅える日々を強いられる。やがて何十万ものユダヤ人が収容所へ移されるようになったころ、たったひとり収容所行きを免れたシュピルマンは、必死に身を隠し、食うや食わずで生き延びる。砲弾が飛び交い、街が炎に包まれる中、心の中で奏でる音楽だけが彼の唯一の希望だった。だが、ある晩彼はひとりのドイツ人将校に見つかってしまう・・・。
出演 エイドリアン・ブロディ トーマス・クレッチマン フランク・フィンレイ
この映画にいくら出せますか? 2000円〜〜3000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
コメント 評価の高い映画を見るのは難しい。感動をしいられてしまうから。とにかく一人生かされた命に全身全霊で執着して生き延びるシュビルマン。華奢な指と痩躯で心は音楽だけで占められていたピアニストの変貌振りがすごい。いいとか悪いのはなしでなく事実の重さがのしかかる。戦争を経た彼の演奏が魂を揺さぶったものであることは想像に難くない。『ナチス占領下のポーランドで悪名高いホロコーストを生き延びたユダヤ人ピアニスト、シュピルマンの回想録を、ロマン・ポランスキー監督が映画化。ワルシャワ・ゲットーに送り込まれたユダヤ人は50万人。ドイツ軍撤退後にワルシャワ市内で生き残っていたユダヤ人はわずかに20人だったというから、シュピルマンは2万5千分の1の確率で戦争を生き延びたことになる。ポランスキー監督自身もユダヤ人で、第二次大戦中はクラクフでゲットーに収容され、そこを脱出した後は各地を放浪しながら戦時下を生き延びた経験を持っているという。この映画にはそうした監督自身の戦争体験が、色濃く反映されている主人公シュピルマンは逃避の過程でどんどん薄汚れてくる。これは身体が薄汚れるということでもあるが、身体が汚れると同時に心までもが薄汚れてくるのだ。とにかく考えることは常に食べ物のことばかり。目の前で爆弾が炸裂しようが、銃撃戦が起きようが、人がバタバタと殺されようが、飢えた主人公はずっと食べ物のことばかり考える。そのさもしさ。そのあさましさ。音楽を愛し、家族や友人を愛し、祖国を愛していた主人公が、わずかばかりの食べ物を求めて目をギラギラさせる。だがこれこそが、この映画で描かれる戦争のリアリズムなのだ。戦争は人間を別の人格に変えてしまう。人間を動物並みの下等な生物へと貶める。だがシュピルマンはピアノ演奏によって、人間未満の下等な精神から、芸術の至高へと浮上するのだ。(映画瓦版http://www.eiga-kawaraban.com/02/02122002.html)。』

ムッシュ・カステラの恋(アニエス・ジャウイ)
2003/10/15 02:34
ストーリー 中堅企業の社長、カステラは妻と2人暮しで、裕福ながら冴えない毎日を送っている。ある日、経営コンサルタントから英会話を習うよう促され、女性教師に会うがその場で断ってしまう。ところがその夜、付き合いで見に行った芝居の主演女優が、昼間会った女性教師であることに気がつき、恋心を抱き始める。

出演 アンヌ・アルヴァロ ジャン=ピエール・バクリ アニエス・ジャウイ
この映画にいくら出せますか? 1500円〜〜2000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
コメント 途中で2度も眠くなって、やっとみ終えた私が言うのもなんですが後味のいい映画です。これでもかのハリウッド映画に馴らされていると、やや退屈な印象ではあるのですが、それがなかなか。登場人物それぞれに持ち味があって、うまくからんで粋で、切なくて、おかしくて、フランス映画の魅力にぞっこんなんて気になります。単なる恋物語と言うよりもう少し大きな視野で生活や人生が語られていて、思い当たるふしぶしにふとわが身を振り返ったりもするのです。監督・脚色がウエイトレス役のマニ−、主演のカステラ役のアルヴァロが共同脚色だと知るとまた新たにその作品への興味が増します。

ショーシャンクの空に(フランク・ダラボン)
2003/10/12 16:32
ストーリー 若き銀行副頭取のアンディー(ティム・ロビンス)は、妻とその愛人殺害容疑で<br>逮捕され、冤罪でショーンシャンク刑務所に、終身刑で収監される。彼は調達屋のレッド(モーガン・フリーマン)と友情を深め、他の囚人達の教育にも熱心になり、また、所長や監守達に経理の腕前を買われ、財産運用さえも任されるようになる。収監して19年目、無罪証明のチャンスが訪れたが、所長は莫大な裏金を貯め込んでいることを知るアンディーを手放そうとしなかった。しかし、決して希望を捨てることのなかったアンディは、誰もが予想さえしなかった奇跡を起こす。
出演 ティム・ロビンス モーガン・フリーマン ウィリアム・サドラー
この映画にいくら出せますか? 2000円〜いくら出してもいい!
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
コメント  スティーブン・キング原作『刑務所のリタ・ヘイワース』の映画化。2回目を承知で借りてきたが全然覚えていなくて、新たにすがすがしい感動でいっぱいに。刑務所に不似合いなリタヘイワースのポスターがいい。そしてそれが思いがけない結果への伏線になっているところが面白い。冷静沈着なアンディが希望を片時も見失わずに生きる勇気ある人でありながら、その真面目さで妻に疎まれたことに深い悲しみを感じ、死へ至らしめたことに責任を感じていることに胸をうたれる。無実で冤罪ではあっても、無罪ではない。刑務所での時間の経過が緩やかで早いことにやりきれなさを感じるがどこに生きていても、そのときどき、Get busy living or get busy dying  「必死に生きるか、必死に死ぬか」を選択していることに変わりはないのかもしれない。

招かれざる客(スタンリー・クレイマー)
2003/10/12 15:27
ストーリー サンフランシスコで新聞社を経営するマッドは、リベラリストを自負している。そのマッドの妻クリスティーナのもとに一人娘のジョーイが黒人青年を婚約者として連れて帰ってきた…。<br>人種問題を乗り越え、愛を貫こうとする若者と、家族の苦悩と葛藤を心温まるタッチで描いた社会派ドラマ。<br><br>
出演 スペンサー・トレイシー シドニー・ポワチエ キャサリン・ヘップバーン
この映画にいくら出せますか? 1500円〜〜2000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆
コメント  偶然BSで(10月10日)夕方やっていたのを最後まで見てしまった。題名もわからず、最後にああこれがあの『招かれざる客」だったのかと気づいた。随分丁寧で良心的な作品だが、ストーリーは意外と単純。但し差別や偏見の克服は単純ではないことを際立たせるための手法かも。正論も自分の身に降りかかるまで。いざ自分の身や身内の話になれば別のインテリの苦悩が第3者である牧師に揶揄されて面白い。ハンサムで優秀で道理をわきまえた黒人の青年とリベラルな両親に育てられた偏見のない娘の恋と結婚。驚きはしても、理解しようと努める物分かりのいい母親たち、そしてそうは簡単に祝福できない男親。俳優たちの演技に引きずられて見てしまう。特にキャサリン・ヘップバーンは素敵。見とれてしまう。

赤毛のアン アンの結婚(ステファン・スカイーニ)
2003/09/20 04:37
ストーリー 赤毛のアン三部作の完結編。 初恋の人ギルバートと婚約し、作家になる夢を実現するためにNYへやってきたアン。ところが彼女の夢はかなわず、ギルバートの第一次世界大戦への出征というさらなる悲劇が待ち受けていた。彼女は行方不明となったギルバートを探し、ヨーロッパをさまようのだった……。<br> 日記や書簡で残るモンゴメリの実生活のエピソードを盛り込みながら、アンの波乱の人生を原作とは異なるオリジナルのストーリーで語り綴っていく。
出演 ミーガン・フォローズ ジョナサン・クロンビー シュイラー・グラント
この映画にいくら出せますか? 1500円〜〜2000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆
コメント 久し振りに見たビデオ。落ちこんだ時のアン頼み。たまたま娘が借りていてくれたものだが、愛くるしい無邪気なアンがすっかり大人になっていた。それでもずっとミーガン・フォローズなので、安心感はある。それにしても原作とかなりかけ離れたストーリーに違和感を感じた。アンはプリンスエドワード島のグリーンゲイブルズを背景にしないと私にはしっくりこない。わざわざ戦場や戦争を描かなくてもアンをめぐるエピソードには事欠かないはず。赤毛のアンの壮大な物語を思うとこの完結編は許せない。平凡な戦争物に仕立てるより、アンとともに一喜一憂しながら、日常がたまらなくいとおしいものに思えるところが素敵だし大好きなのだから。

レ・ミゼラブル(帝劇)(ジョン・ケアード)
2003/08/27 09:16
ストーリー プロローグ:19年の牢獄暮らしから開放されたが、求めていたはずの自由な世界では「仮出獄許可証」のおかげで働いても他の人の半分しかお金をもらえず、宿さえ追い出されてしまい、すっかり心がヒネてしまったバルジャン。一夜の食事と宿を与えてくれた教会から、高価な銀の食器を盗んで逃げ出す。しかし、その罪を問わずにさらに銀の燭台まで持たせてくれた司教様の心に触れ、その心を神に預けることになる。1幕:時を経て市長になったジャンバルジャンが事情を知らず解雇したフォンティーヌの死の床で、「娘のコゼットは私が育てよう」と誓う。強欲なテナルディエ夫妻に預けられていたコゼットは無事引き取られる。一方仮出獄のまま姿をくらましたジャンバルジャンは執拗な刑事ジャベールに今も追いかけられていた。10年後街では政治改革を夢見る学生たちが革命を起こそうとバリケードをきずき始めた。2幕:活動のさなか学生のマリウスとコゼットが恋に落ちるが、その橋渡しはマリウスを慕うテナルディエ夫妻の娘エポニーヌ。いよいよ戦闘が始まって、瞬く間にバリケードは敗色が濃くなるが、その中で、エポニーヌや勇敢な少年ガブローシュが最初の犠牲となる。偵察のため紛れ込んだ刑事ジャベールは正体がばれたところをジャンバルジャンに救われる。壊滅したバリケードのなかから自らも傷つきながらもジャンバルジャンは負傷したコゼットの恋人マリウスを助け出す。一命を取り留めたマリウスは死んだ友人たちへの思いに苦しむがコゼットの愛に支えられ、二人は結婚する。ジャンバルジャンはコゼットに過去を悟られないよう姿を消す。エピローグ:マリウスは、自分がバルジャンに助けられたことを知り、コゼットとともにバルジャンの元へ急ぐ。しかしそのバルジャンは、すでに死の床についていた。コゼットとマリウスに見守られ、ファンティーヌ、エポニーヌとともに、彼は神のもとへと旅立っていく・・・。 <br><br>
出演 山口祐一郎 高嶋政宏 山本耕史
この映画にいくら出せますか? 5000円〜〜10000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
コメント スケールの大きいミュージカルの楽しさが存分に楽しめる。友人がもう一度見たいと思ったのは初めてといっていたがそれどころか10回も20回も見ているファンが大勢いることを知って驚いた。プリンシパルだけでなく、アンサンブルのきめ細かな動きまで見るとすれば1回や2回では見たことにならないらしい。歌の数々が素晴らしくて、次々と耳に残る曲のその余韻に浸るうちにまた、また新たな耳に残るフレーズが繰り返されてゆく。ソロもいいけどアンサンブルの力強い『民衆の歌』がいい。昨年ブロードウェイで夫と見たとき、ジャンバルジャンの最期の場面で感動していた。今回一緒に見た娘にパパがどのシーンで泣いたと思うと聞いたら、全然あたらなかった。やはり年齢の差かもしれない。彼女はカーテン・コールが好きだといった。みんなで無事終わって、その達成感で充実した、表情の人々が拍手に何度も迎えられるそのときが好きだという。確かに出演者と観客が一体になる瞬間。私的には学生と民衆が団結して戦うところが好き。そして1日も持たずに壊滅するところも。そして私ももう一度と見るときは見逃さない・聞き逃さない箇所を頭に描き、配役も誰になどと思い始めている。

トーク・トゥ・ハー(TALK TO HER)(ペドロ・アルモドバル)
2003/08/25 17:35
ストーリー  事故で昏睡状態となり、4年間ずっと深い眠りの中にいるアリシア(レオノール・ワトリング)。看護士のベニグノ(ハビエル・カマラ)は彼女の世話を続け、日々の出来事などについて語りかける。そんな中、女闘牛士リディア(ロサリオ・フローレス)もまた、競技中の事故によって昏睡状態になる。彼女の恋人マルコ(ダリオ・グランディネッティ)は突然の事故に困惑するが……。<br>互いの境遇を語り合ったベニグノとマルコの間には、いつしか厚い友情が生まれていった。ベニグノの盲目的とも言える揺ぎない愛は、誰も予想だにしなかった悲劇と奇跡を招き、それぞれの運命を大きく変えてゆく
出演 レオノール・ワトリング ハビエル・カマラ ダリオ・グランディネッティ
この映画にいくら出せますか? 2000円〜選んでください
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
コメント 生と死、愛と孤独、痛みと希望、そして切ないまでのコミュニケーションへの渇望。愛は奇跡をもたらすか?だがその代償は?そんな問いへのひとつの答えを、アルモドバルは、温かな洞察と啓示に満ちた切ない究極の愛の物語へと結実させたというが、果たしてそんな広告のような大仰な愛の物語かどうかは疑問。昏睡状態でしか愛をコミュニケートできなかったぺグニノ。昏睡状態では愛を語れないマルコ。それぞれの不自然な愛よりもこの二人の友情こそが本物で、お互いに救われている気がする。


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