すべては愛のために(マーティン・キャンベル)
2004/09/15 18:00
ストーリー 裕福なイギリス人と結婚し、社交界で何不自由のない生活を送っていた美しい人妻、サラ(アンジェリーナ・ジョリー)はある日、義父の慈善活動の功績を讃える盛大なパーティに参加する。華やかな出席者が集う至福の時間。 しかし和やかなムードは、痩せ細った一人の少年を引き連れて突如乱入してきた一人の青年医師、ニック(クライヴ・オーウェン)によって一転する。荒々しく壇上にあがったニックに冷ややかな視線を浴びせる参加者たち。 それを軽蔑の眼差しで見つめ返すニックは“世界には今、この瞬間も死んでいく子供たちがいる”と語り始める。そしてエチオピアでは飢えと病気が原因で毎日40人以上が命を落としていくという悲惨な現実を必死に訴えかける。 やがて駆けつけた警察に連行されていく二人を見つめながらも、サラの脳裏にはいつまでもその悲痛な叫びが焼きついていた。翌朝、少年が死亡したことを伝える衝撃的なニュースに強いショックを受けたサラは、まるで意思の力 に導かれるように私財を投げ打って援助物資を集めはじめる。そして単身遥かなる地、エチオピアへと向かう決意をするのであった。
出演 アンジェリーナ・ジョリー クライヴ・オーウェン テリー・ポロ
この映画にいくら出せますか? 1000円〜〜2000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
コメント 確かに見終えたときは腑に落ちない感じ。この映画は単なるラブストーリーだったわけ?大仰で内容に不似合いなタイトル。だけど、私はアンジェリーナ・ジョリーを気に入ったし、難民キャンプの実態も、われわれが物資や金銭で援助しているつもりのことが、現場でどこまで実際に役立っているのかという疑問などもこの映画でわかることも多い。チャリティーーや慈善事業ということなども。考えさせられることもおおいけれど、素直に納得と共感が出来ないのは無責任なレナ伊仕立てのせい?

シー・ビスケット(ゲイリー・ロス)
2004/09/12 13:17
ストーリー 世界恐慌によってアメリカ経済がどん底に落ち込んだ1930年代。一家離散に見舞われた天涯孤独の騎手ジョニー・“レッド”・ポラード。愛する者を失った西部の自動車王チャールズ・ハワード。そして、故郷と言うべき“西部”を近代化の波によって奪われた孤独なカウボーイ、トム・スミス。彼らは、≪シービスケット≫という1頭の小柄なサラブレットに導かれるように出逢い、強い絆で結ばれ、生きる希望を見出す。同時に、逆境を跳ね返し、連戦連勝を重ねる≪シービスケット≫の勇姿は過酷な毎日を生きる人々に勇気を与え、“貧しき者たちのヒーロー”として、熱狂的な人気を獲得する。ところがそんな折、レッドは騎手とし再起不能の重傷を負い、そして≪シービスケット≫もまた競走馬として致命的なケガをしてしまう。こうして、彼らの奇跡にも似た再起への闘いが、今、幕を開ける・・・・。
出演 トビー・マグワイア ジェフ・ブリッジス クリス・クーパー
この映画にいくら出せますか? 2000円〜〜3000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
コメント 2時間21分のナガ〜イ映画。最初メインの3人が出会うまでの説明が少々長く、展開が読めずにいらついた。シー・ビスケットが出てきてからは俄然面白い。恐慌の暗い時代の庶民の気持ちを救い、明るい夢と希望を与えたのが骨折から再起した体躯もさほど大きくない1頭の馬とその馬をめぐる3人の男。俳優の演技も素晴らしいが、馬の美しさ、たくましさ、そして言葉以上に語る目に魅了される。日本のハルウララも話題になったが、そのスケールにおいて桁外れ。半信半疑にもなろうという実話。久しぶりに映画を充分堪能した充実感。公開当時話題作が多く、いくつか見たが、さほど満足できなかったので、この作品を劇場で見れなかったのが悔やまれる。いい映画を選ぶのは難しい。

龍城恋歌(ヤン・フォンリャン)
2004/09/12 03:38
ストーリー 結婚式の最中に夫を殺され、その復讐に燃える女性が雇ったのは名高い殺し屋。ふたりは身元をうまく隠し、復習の相手の家へ入ることに成功する。やがて二人の想いは愛へと変わっていくが、、、
出演 ウー・チェンリェン ユウ・ヨン ラム・ウェイ
この映画にいくら出せますか? 1000円〜〜1500円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆
コメント チャン・イー・モウ制作指揮なんて謳ってあればそれなりと期待してみたけれど、それほどではなかった。抗争の犠牲者となる男女の運命と愛という、テーマにしては、緩慢な展開で幼稚な筋立て。ただ主演のウー・チェンリェンが魅力的でついつい見てしまった。コン・リーも美しく印象的だが、ウー・チェンリェンも美しく、演技も素晴らしい。

半落ち(佐々部 清)
2004/08/03 18:29
ストーリー 愛する妻をその手に掛けたと自首してきた男・梶聡一郎。愛妻の病気の看病故に一線を退いた刑事の思わぬ犯行に揺れる県警本部。さらに素直にすべての容疑を認めたかに思えた梶が、事件後自首するまでの「空白の2日間」だけについては何も語ろうとはしない……この「半落ち」状態の梶をめぐって、取り調べる刑事、検事、弁護士、判事そして新聞記者らが、スキャンダラスな事件に各々の思惑と生き様を背負って集い、梶の人生の隠された秘密を探り出そうとする。
出演 寺尾 聰 柴田恭兵 原田美枝子
この映画にいくら出せますか? 1500円〜〜2000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆
コメント 半落ちという言葉の意味を知らなくて気になっていた。
半落ち:警察用語。容疑者が、容疑を一部自供するも、完全には自供していない状態を指す。完全自供のことは「完落ち」という。
予想に反してアルツハイマー病・嘱託殺人・歌舞伎町・特ダネスクープ・急性骨髄性白血病・組織ぐるみの隠蔽工作・骨髄ドナー。現代ニッポンが直面する様々な問題がからんで寺尾聡はじめに日本映画にもいい俳優さんがいるんだと思わせる配役陣も関わらず、焦点がぼけてしまったきらいがある。ひとつひとつが重いテーマですべてを描ききれるわけもなく、結局どれもが心にずしんと落ちてはこないもどかしさ。良心的な映画ではあるとは思うけれど、、、。

イースト・ウエスト(レジス・ヴァルニエ)
2004/08/01 19:45
ストーリー 第二次世界大戦直後の1946年。フランス人女性のマリー(サンドリーヌ・ボネール)は、ロシア人の夫アレクセイ(オレグ・メンシコフ)、息子セルゲイ(ルーベン・タピエロ)とともにソヴィエト行きの客船に乗っていた。スターリンの恩赦によって、西側に亡命していたロシア人にパスポートが交付され、帰国が許可されたのだ。船上のロシア人たちは皆、祖国への哀愁と希望を胸に抱いていた。しかし彼らを待っていたのは、自由を許さない厳格な社会主義の規律だった。マリーはスパイの疑いをかけられ、秘密警察の監視下に置かれることに。出国すら許されないマリーはあらゆる手段を使ってソ連を脱出しようとする。  <br> 厳格な社会主義国家に翻弄される家族を描いたフランス映画。<br>
出演 サンドリーヌ・ボネール オレグ・メンシコフ カトリーヌ・ドヌーヴ
この映画にいくら出せますか? 1000円〜〜2000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆
コメント 得体の知れない不気味な大国の底知れない恐怖の中で自由と祖国を希求するマリーと家族との生活を死守する為に、共産体制に擦り寄るアレクセイ。個人的な好き嫌いの嗜好のせいかサンドリーヌ・ボネールのマリーにそれほど共感できず、さりとてオレグ・メンシコフのアレクセイも良くわからない。それが終盤にいっきに盛り上がりを見せる。どこまで計算されていたのかとにかくアレクセイの愛の強さとオレグの演技は心に残る。カトリーヌ・ドヌーブが美しさはそのままで存在感のある演技。シェルブールの雨傘から今も変わらず魅力的。美しい女優としての年の重ね方に感慨。でもやっぱりもう少し細身でいて欲しい。

BLAST()
2004/07/30 06:49
ストーリー アメリカで人気の野外マーチングバンドが音楽的、演劇的、芸術的に進化した全く新しい21世紀エンターテイメントショー。1991年ドラムコー・インターナショナル(DCI)の世界チャンピオンに輝いた“スター・オブ・インディアナ”が「ブラスト!」のルーツ。その洗練された音楽性、エキサイティングなエンターテイナー魂、ダイナミックな振り付けで、伝統的なマーチングの世界に新しい息吹を吹き込んだ。(公式サイトより)
出演
この映画にいくら出せますか? 5000円〜選んでください
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ 評価を控える 評価を控える 評価を控える ☆☆☆
コメント ブラスバンドの整然とした力強い演奏に野外を練り歩くマーチングバンドの楽しさそれにチアガールの華やかさが一度に見れてしまう。演奏者が若いので躍動感があふれ、ほとばしるエネルギーに圧倒される。緻密に計算された演出と高い技術、たゆまぬ練習と訓練の成果だと思われるが、それを感じさせないのびのびと楽しい舞台。休憩の合間のパフォーマンスのサービス精神にも感激。

ロード・オブ・ザ・リング(ピーター・ジャクソン)
2004/07/28 16:06
ストーリー フロドに託された「世界を滅ぼす魔力を秘めた指輪」を葬るたった一つの方法―滅びの山の亀裂に捨てることが旅の目的。指輪を狙う悪の冥王サウロンの追手から逃れ、指輪を抹消するまでの息をもつかせぬ壮大な冒険。


出演 イライジャ・ウッド イアン・マッケラン リヴ・タイラー
この映画にいくら出せますか? 選んでください〜選んでください
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
評価を控える 評価を控える 評価を控える 評価を控える 評価を控える
コメント ミーハーなのでこれだけ世間を騒がせてもまだロード・オブ・ザ・キングと言ってしまう私も全編を見終えたが評価できるとは思えない。つられてみてしまった夫も全編ワクワクするねと興奮していた。確かにストーリーの展開がわかれば3時間3回の長編も飽きることなく見れる。映像がとにかくよく出来ていて、ファンタジーの世界に引き込まれる。これだけのものを作品化したすごさにただ圧倒される。原作を読んだわけでも特別の思い入れもないせいか、主役のフロドよりもどんなときも彼を見守り続け、彼から離れずにいるサムに声援を送ってみていた。指輪の力に心を蝕まれていくフロドを励まし、最後まで信念を失わない姿が、この作品に深みを与えている。


ラブ・アクチュアリー(リチャード・カーティス)
2004/07/28 14:52
ストーリー 19人の男女が織りなす恋愛模様を、ユーモアとウィットに飛んだ会話と心温まる&切なくなるエピソードでクギづけにする英国のラブストーリー。秘書に一目惚れした新首相の仕事に身が入らない日々、義理の息子の熱烈片思いをサポートする父親、親友の新妻に恋した画家の切ない心、言葉の通じないポルトガル娘に恋したミステリー作家など、年令も職種も違う男女の恋物語
出演 ヒュー・グラント リーアム・ニーソン エマ・トンプソン
この映画にいくら出せますか? 2000円〜〜3000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
コメント ヒュー・グラントもいってるけれど、小さくてもイギリスは偉大な国。音楽も俳優も脚本もすごい。一本の映画でこんなに胸がキューンとなる愛をぎゅうぎゅう詰めに出来るなんて。整然と混乱もなくしかもどこかで交錯している人たち。愛だけじゃなく、ユーモアも優しさも哀しさもプライドも織り交ぜて。どのお話もみんな素敵。もちろんかっこいいのはヒューグラント、でも往年のロック歌手ビリー役のビル・ナイがまた、かっこいい。キーラ・ナイトレイのジュリエットが美しく、彼女にひそかに恋するマークが親友と彼女の結婚式のために凝らした演出が素敵。小学生のサムが恋に関しては大人に一歩も引けをとらないのも愉快。それを応援する義父がまた、、、なんて。みんなそれぞれいいのでした。

僕のスイング( トニー・ガトリフ )
2004/07/28 13:12
ストーリー

夏休みにストラスブールに住む裕福な祖母の家に預けられたマックスが
ジプシー・ギターに心を奪われたのは、ギターの名手ミラルドの演奏を
はじめて耳にして以来のこと。
ある日、ギターを買いにミラルドや仲間のマヌーシュが暮らす地区に出かけたマックスに、
彼のウォークマンと引き換えに粗悪な中古ギターを押しつけたのは
黒い大きな瞳を持つ少年のような娘スウィングだった。
ギターを習いに毎日のようにミラルドのトレーラーに通うマックスは、
すぐに音楽に囲まれた陽気で自由なマヌーシュの世界に魅了されてゆく。
出演 オスカー・コップ ルー・レッシュ チャボロ・シュミット
この映画にいくら出せますか? 1500円〜〜2000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
コメント 名前も聞いたことのなかった作品とであって、見てよかったと思えると嬉しい。マヌーシュやロマというと耳慣れないが、トレーラーで暮らすジプシーの少女スイングと夏休みに祖母の家に来た少年との出会いと別れ。スイングが少年のようなのに白人と違う美しさとかわいさ。子供たちのふれあいも嫌いじゃないけど、この映画の見所はチャボロ・シュミットのギター。マニアックな人には神様みたいな人みたいだけど、彼の人柄そのままの自然な演技と演奏がいい。そして生活にしっくり音楽が溶け込んでいるロマの暮らしと人々もいい。

メイド・イン・マンハッタン(ウェイン・ワン)
2004/07/22 11:31
ストーリー ニューヨークを舞台に、「ザ・セル」のジェニファー・ロペス主演で贈る現代のシンデレラ・ストーリー。一流ホテルの客室係として働くシングル・マザーのヒロインが、ひょんなことから未来の大統領候補と運命的な出会いを果たし、図らずも恋に落ちていく姿をロマンティックに描く。共演は「シンドラーのリスト」のレイフ・ファインズ。監督は「スモーク」のウェイン・ワン。
 シングル・マザーのマリサは、五つ星ホテル、ベレスフォードの優秀な客室係。ひとり息子タイを育てながら毎日せわしない生活を送っている。ある日、彼女は職場に同伴したタイを洗濯室に預け、同僚とスイートルームの清掃に取り掛かっていた。この時、宿泊者で社交界一のプレイガール、キャロラインからブランドものの服を店に返却するよう頼まれていたマリサは、その服をこっそり遊び心で試着する。そこへ突然、タイと共に何故か上院議員候補のクリスが現われる。行きがかり上キャロラインに成りすましたマリサは、タイとクリスと3人で散歩に出掛けることになってしまい…。
出演 ジェニファー・ロペス レイフ・ファインズ ナターシャ・リチャードソン
この映画にいくら出せますか? 1000円〜〜1500円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
コメント なんてことないシンデレラストーリー。でも思っていたより楽しかった。子役もいいし、周りのメイド仲間もいい人過ぎるし、ホテルマンたちもみんな暖かい。ロペスがただ上昇志向や単なる憧れが強い女性じゃなく、しっかり生きていこうとする姿勢が周りの共感を得てのことだと思えるので、見終わってもよかったじゃないめでたしめでたしという感じ。暑い夜に気楽に見るにはいい。

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